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パンから瞑想

先日、島根の天然酵母のパンを作っているお友達が、
遊びに来てくれた。

彼女と会うのは、大阪に住んでた時以来。

その時は大阪でパン屋巡りをした。

今回は、彼女は朝から渋谷にある天然酵母のパン屋さん
ルヴァンへ行っていた。

お土産に天然酵母のずっしり重いパン達をいただいた。

彼女は、本当にパンが好き。

私のパン好きは、彼女のパン好きに比べると、
薄っぺらくミーハー的なものに思える。

彼女は、美味しい小麦を作りたいと言ってた。
パン屋さんに美味しい小麦を提供したいと。

物事は追求していくと、原点に行くもの。

こんなことも言っていた。
【ルヴァンのパンは、パンがぱーーんとしとんよ!!】
一瞬、なんのことか分からないけれど、
何故か理解できる。

パンにエネルギーがあるんだ。

手で作られるものは、毎回、違うと思う。
でも毎日、作ってる人は、こんな事言うと、
ヤバイと思われるかもしれないけれど
パンと会話ができちゃうんだろう。

先日テレビで、職業別に収入を紹介した番組を観た。
その中で一番、共感、尊敬できたのは、
お百姓さんだった。

【自分が思う味になってきた時、とても嬉しい。】
おっちゃんが素敵な顔をして言っていた。
毎日、それは地味に作業して
収穫の時はそのシーズンの集大成。

集大成を毎年、何回も繰り返し比べて、理想の味が想像され、
追い求められてるんだなーと、

真剣に野菜に向き合ってるから、
微妙な変化がわかるんだろうなー。

友達のパンがパーンで、
このテレビの話を思い出した。

私がお店をしてたときも、
買い付けるときに、
買ってーと、衝動買いさせるパワーのある物にたくさん出会ったら、
帰ってきてお店に並べたら、その商品達は
勢いよく売れていった。

作ってるわけでないけれど、
思いや理想を持つということは、
物にもエネルギーがやどると思う。

ルヴァンのパンは、とても優しいのに、しっかりした味でした。
食べながら、こんなことをずっと考えちゃった。
by matirda_mi | 2008-05-15 02:24 | ハッピー出来事
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